メースはニクズクという樹の果実の種子（ナツメグ）を包んでいる仮種皮（子衣）のことです。ニクズクの樹はニクズク科で最高２０ｍほどに成長します。原産地はモルッカ諸島、東インド諸島です。
雄と雌の樹があり,どちらか一方だけでは実をつけません・・。ニクズクはアンズに似た卵形の黄色い果実をつけます。果実は成熟すると果皮が割れて網目状の赤い仮種皮につつまれた暗褐色の種子（ナツメグ）が現れます。
その赤い仮種皮がメースです。
メースは採取後すぐは鮮やかな深紅色ですが、乾燥すると黄褐色になります。
メースもナツメグも同じニクズクから採れるので香りも似ていて独特の甘い芳香があります。
ソーセージ,ハンバーグなどの挽き肉料理や魚料理の臭み消し、スープ、ドーナツ、ジャム、果実瓶詰などの調味料としてよく使用されるほか、ミルク、プリン、カスタード、エッグノッグ、フルーツパイなど,その用途は極めて広く、またカレー粉やソースの原料としても用いられます。
